排卵期の検査

超音波検査

卵胞と子宮内膜の厚さを計測しおおよその排卵日を予測します。

 排卵期に行う超音波検査では、卵胞と子宮内膜をチェックします。

 卵胞の直径は、月経終了ころから毎日約1.5mmずつ成長します。 これが、直径18〜20mm前後になると排卵となります。 この時期、超音波で卵胞径を測ることにより、排卵日のおおよその予測ができます。

  卵胞径が18mmを越え、子宮内膜の厚さが7mmを越えると、まもなく排卵が起こると判断します。 子宮内膜が7mm以下の薄い場合や、逆に20mm以上の厚い場合は、妊娠しづらいケースが多く見られます。

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頸管粘液検査

頸管粘液の性状を検査し排卵の時期を確認します。

 頸管粘液検査は、簡単にいうと「おりもの検査」のこと。 排卵のタイミングを知る方法として、経腟超音波検査とともにとても重要です。

 子宮頚管粘液とは、子宮頸管の粘膜上皮から分泌される粘液のこと。 月経周期に伴って分泌量や状態が変化します。 排卵の数日前になると、頸管粘液は増え、糸を引くような状態になります。 この時期、注射器で子宮口から頸管粘液の一部を採取し、スライドグラスに置いた後、 顕微鏡で観察する検査が頸管粘液検査です。 排卵期になると、頸管粘液の結晶はシダの葉状になるので、 顕微鏡でそれが確認できれば排卵間近ということがわかります。

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血液検査

血液中のLH(黄体化ホルモン)、エストロゲン(卵胞ホルモン)を検出します。

 卵巣で成熟卵胞が形成されると、脳下垂体より排卵を促すLH(黄体化ホルモン)が分泌されます。 すると排卵は、LH(黄体化ホルモン)が急上昇(サージ)を始めてから36時間後(ピークから17時間後)に起こるとされています。

 排卵期における血液検査は、サージに伴って上昇してくるLH(黄体化ホルモン)を検出する検査です。 同時に、卵胞の発育具合をみるためエストロゲン(卵胞ホルモン)も測定します。 このホルモン検査によって、より詳細に排卵時期や卵子の質を予測します。

ヒューナーテスト

ヒューナーテストとは、子宮内に精子が進入しているかを確かめる検査です。

 排卵日ごろの前夜または早朝に性交した後、病院に行き、注射器で頚管粘液を採取。 頚管粘液中の精子がどれくらいあるかを確認します。

 運動性の高い精子が数多く確認できれば、その分妊娠の可能性も高くなります。 精液検査で精子の運動性に問題がなく、粘液中に精子が認められても、運動性が悪い場合があります。 これは、子宮内に精子が侵入していない可能性があり、妊娠しにくいと考えられます。 また、女性の体内に抗精子抗体という物質を持っている可能性もあるので、それを調べる検査としても有用です。

・優 :15個以上(妊娠率が高い)
・良 :5〜10個(妊娠が期待できる)
・不可:4個以下 (妊娠率は低い)

精子数が少なく運動率も悪い 精液検査が必要
頚管粘液の状態が悪く、精子が動けない 人工授精が必要
抗精子抗体がつくられている 抗精子抗体が必要

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抗精子抗体検査

抗精子抗体は、精子を異物と誤認して受精を妨げようとします。

 そもそも抗体とは、からだが病原体におかされたとき、体内で抵抗して生ずる物質のこと。 自分のからだに存在しないものが入ってきたとき、それを攻撃してからだを守るのです。
 本来、女性のからだは精子を異物と認識しないのですが、 相性などの問題で異物とみなすと抗体をつくる場合があります。 すると精子を除去する作用がはたらき、免疫反応として抗体ができるのです。

 抗精子抗体は、血液の中に含まれる特殊な抗体で、 性交によって腟内に射精された精子を異物と判断し、精子を経管内で死なせてしまいます。
 頸管粘液や卵管内容液の中にも含まれ、精子の動きを悪くしたり、まったく動かなくしたりします。 また、卵子を包む透明帯という殻についた抗精子抗体は、卵子と精子の受精を妨げます。 それが結果として、[不妊症]を引き起こしてしまうのです。

 抗精子抗体検査は、ヒューナーテストの結果が悪く、夫の精液検査で問題がないときに行います。 陽性であった場合には、時期をおいて再検査を。 抗体の強さは、時期によって数値が変わることがあるからです。

抗精子抗体のひとつ、精子不動化抗体は不妊の女性の5〜8%にみられます。

 抗精子抗体にも、さまざまな種類がありますが、不妊と最も関係が深いのが精子不動化抗体です。 精子の尾部(尻尾)にはたらき、精子が触れた途端に運動を止めさせてしまいます。 運動能力のない精子は、自力で受精することがせきないので、自然妊娠が成立しなくなるのです。

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