[不妊症]が“妊娠できない症状”であるのに対し、
[習慣性流産] や[不育症]は“妊娠をしながらも出産に至らない状態”です。
この2つは、同義として扱われることも多いのですが、
細かくわけると次のようになります。
[習慣性流産]は妊娠しても3回以上流産を繰り返し、
[不育症]は妊娠が満期に至るまでに流産・早死産を起こすことが2回以上続きます。
いずれも原因は、胎児との関係上で起こる[染色体異常]や [血液型不適合] 、母体になんらかの異常がみられる[子宮奇形]、 [子宮頸管無力症]、[子宮筋腫]、 [黄体機能不全]、
その他の病気などさまざまで、まずは原因を究明することが治療の第一歩となります。
◆不育症
・流産だけではなく、早産や死産も含む
・流産を続けて2回した場合も含む
◆反復流産
・2回連続して流産すること
◆習慣性流産
・3回以上連続して流産すること
また、1度流産をした人が2度目以降に妊娠が成功する確率は、一般的に次のようにいわれています。
・2度目の妊娠の確率…約84%(流産率 約16%)
・3度目の妊娠の確率…約75%(流産率 約25%)
・4度目の妊娠の確率…約55%(流産率 約45%)
・5度目の妊娠の確率…約46%(流産率 約54%)
幸いにも不妊治療を経験することなく、自然に授かった第1子に続いて、
なかなか第2子を妊娠しない状態を、俗に[二人目不妊]といいます。
第1子を自然に授かれたことから[不妊症]と縁があるとは考えづらく、
「そのうちに妊娠できる」と思い込む人が多いので、受診が遅くなりがちです。
[二人目不妊]の特徴として、次のことが挙げられます。
(1)第1子は結婚後早い時期に自然に妊娠している
(2)不妊症の一般検査をしても大きな異常が見あたらない
(3)一般不妊治療をしてもすぐには妊娠に至らない
[二人目不妊]の原因として、 「もともと妊娠しにくい(本来は不妊治療が必要だった)けれど、 偶然に第1子は授かった。 が、出産後に何らかの理由で生殖機能が低下した」など大まかな理由は考えられますが、 なかなか特定するのは困難です。 次に、考えられる主な可能性について挙げてみましょう。
前回の出産時に「出血が700cc以上あった」、 「胎盤剥離に20分以上かかった」、「分娩後に母体が発熱した」 などの経験があった場合には、 次回はなかなか妊娠に至らないといわれています。
排卵は、出産をはじめとするさまざまなホルモンのバランスによって、
変化が起こりますが、排卵それ自体がなくなることはありません。
しかし、その“質”が変化する可能性があります。
加齢に伴う卵子の質が低下するのは35歳過ぎから。
それによって、排卵の状態も変わることが要因のひとつとも考えられます。
一般的に男性には、女性の閉経に相当するような大きな生殖機能の変化はありません。 しかし、精子も卵子と同じように加齢や ストレスによる影響を受けています。 精子の運動性の低下や数の減少が原因になるケースもあります。
卵管は卵子が子宮へ行くときの通り道である以外にも、 排卵する卵子を卵管内に取り入れる「ピックアップ機構」を備えています。 なんらかの原因でその機能が衰えることも[不妊症]の要因となります。
性交渉の頻度が減少することも、原因のひとつと考えられます。